山梨県道志村にある養老の森 養老孟司 昆虫の森

森ブログ

2020年05月24日

ケヤキとアブラムシ

養老の森は新緑の季節を迎えて

どこもかしこも緑に包まれています。

なかなかコロナ問題が収束せず、

昆虫の観察会をはじめとしたイベントが未だ再開できません。

それでもどうやらもう少しで出口が見えそうです。

イベントの再開が待ち遠しいこの時期、

実行委員の守屋先生より養老の森の情報が寄せられました。

 

「ケヤキとアブラムシ」

 

養老の森にはモミやミズナラ、マツなどの大木がありますが、

キャンプ場上流部の川沿いには、ケヤキの大木があります。

山道を歩いていると、黒く光沢のあるアリの行列を発見しました。

その行列をたどっていくとこの大きなケヤキの木。

どうやらこの木と巣を行き来しているようです。

ケヤキの樹皮に何やらいくつものアリの集団が見られます。

近づいてみると、その中心にいたのが

ヤノクチナガオオアブラムシ。

長い口吻を木の幹に差し入れ、樹液を吸っています。

よく見るとアリが触角でアブラムシのお腹をたたき、

何やら催促しているようです。

すると、アブラムシのお腹の背面に

水玉のようなものが出てきました。

アリはこの蜜をもらい、

このお礼にアブラムシを守っているようです。

 

養老の森実行委員 守屋博文

 

 

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