第1回昆虫まめ博士認定観察会を開催しました!

5月28日(日)、今年第1回目の昆虫まめ博士認定観察会を開催しました。参加者は未就学児含めて23名でしたが、今回そのうち18名が初めての参加でした。いつものとおり、茅葺古民家前に集合し、講師自己紹介と日程を説明し、観察会の開始です。講師陣は、吉谷昭憲先生(昆虫研究家・養老の森実行委員)を中心に、樋口諒先生(神奈川県立津久井高等学校教諭)と松本祐樹先生(帝京科学大学フィールドミュージアム学芸員)、そして私守屋博文(養老の森実行委員)の4名です。歩き始めようとしたらすぐに人だかりが。樋口先生がアリ地獄の巣を見つけ、レクチャー開始。巣からウスバカゲロウの幼虫を掘り出した子どもさんが、手のひらにのせてみんなにお披露目です。

 

草むらを歩いていると、「あ!ヒルだ!」の叫び声。近年ヤマビルの数が増え、雨上がりの日には多くの場所で確認されますが、今回は乾燥している場所では見られず、草むらのような多少湿気のある場所に集まっていたようです。早速靴下の中にズボンのすそを入れ、防虫スプレーを吹きつけヤマビル対策です。といっても子どもたちはそんなことおかまいなしで、虫を追って草むらの中を走り回っていました。飛び交うチョウやトンボを追い、虫かごの中がいっぱいになった参加者もいました。さらに子どもたちの興味は虫だけにとどまりません。石をひっくり返してダンゴムシやヤスデを見つけ、池があれば水の中をのぞき網を入れアカハライモリを捕まえて観察していました。ウスバシロチョウやスジグロシロチョウやアサヒナカワトンボなどチョウやトンボの仲間をはじめ、ジョウカイボンやオトシブミの仲間、コガネムシの仲間などコウチュウ類も多く観察することができました。

  

 

楽しい時間はあっという間で、観察をしながら集合場所に戻りました。最後に、吉谷先生からハキリバチが切り取った後の木の枝先を見ながらお話をお聞きし、さらには吉谷先生作の、月刊かがくのとも6月号『きんぴかのむし  じんがさはむし』(福音館書店)を紹介いただくとともに、本を使ってジンガサハムシのお話をお聞きすることができました。

当日の午前中、この本の刊行に関連し、かわいいハムシ観察会を参加者10名により開催しました。松本先生と樋口先生もオブザーバーとして協力していただきました。ハムシ類の写真を見ながら説明をいただき、ハムシ探しに出発です。木の葉の表面や裏側を丹念に探していきますが、なかなか見つけることができません。しかしそこは虫好きの子どもたちやそのお父さんとお母さん、見つかり始めるまでに時間はかかりませんでした。誰かが見つけるとその虫をみんなで確認し、吉谷先生に持ち寄り教えてもらっていました。ジンガサハムシの仲間である、コガタカメノコハムシやセモンジンガサハムシが確認でき、他にもルリハムシやクロボシツツハムシなど多くのハムシ類を確認することができました。

  

  

今回のハムシに関する専門的な観察会は、初めての試みでしたが、今後も講師陣の得意分野を活かし、ユニークなミニ観察会を開催することができればと思います。

(文責・写真:守屋博文 写真提供:吉谷明憲・松本祐樹)

 

 

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