2024年度 第3回 養老の森昆虫まめ博士認定観察会を開催しました!

天気の心配をしながら迎えた9月8日。今年度最後の昆虫まめ博士認定観察会が開催されました。

今回は8組20名という人数で、いつもの会場から少し離れた、ネイチャーランドオムの集会所を集合場所に変更し、その周辺と養老の森までの道のりで観察を行いました。今回の講師陣は、吉谷明憲先生(昆虫研究家・養老の森実行委員)と樋口諒先生(神奈川県立津久井高等学校教諭)、小島珠緒先生(昆虫研究家)、曽根洋平先生(裾野市立須山中学校教諭)、曽根綾乃先生(昆虫写真家)、そして私守屋(養老の森実行委員)の6名でした。

集会所を出発し、キャンパーのいないサイトの中を歩きながら、養老の森へと向かいました。花の花粉を食べるコアオハナムグリや蜜を求めて飛来したスジグロシロチョウを観察しながら進みます。倒木の樹皮をはがし、石をひっくり返し、様々な方法で虫を探します。

今回、歩きながら注意をはらったのがヤマビルで、その数の多さはいつもに増して目につくものでした。出発前に注意喚起し、対策も講じたはずでしたが、犠牲者は出てしまいました。ヤマビルに気を取られている中、林道の土が露出した場所に、小さな穴をいくつも見つけました。さっそく吉谷先生が子どもたちを集め、マツの枯葉を拾いその穴に差し入れ、ある虫の幼虫が採れることを教えると、子どもたちはすぐに実践し、ハンミョウの一種の幼虫を捕獲していました。

後半には雨が少し降ってきたものの、木々におおわれた森の中の道には雨粒も直接落ちてきません。開けた草地にはコオロギの仲間が飛び跳ね、捕まえられたエンマコウロギが虫かごの中に納まっていました。帰りは来た道を戻り、集合した集会所に向かいました。一休みした後、お待ちかねの認定証授与式へと移行しました。今回は、昆虫まめ博士見習い2名、師範代5名の方が、養老先生から認定証を授与されました。養老先生からは、参加者全員に養老の森10周年記念で作成されたフィールドブックが記念に贈られ、皆さん大喜びでした。

養老の森は今年10周年を迎えることができました。森の整備は今後も継続して実施していきますが、並行して様々な活動を展開していく予定です。養老の森で、木々の緑に触れ、虫や動物に出会い、人と交流し、いつもの自分とは違う一面を発見してみてください。(文責・写真:守屋博文、昆虫写真:吉谷明憲)

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