養老の森は新緑の季節を迎えて
どこもかしこも緑に包まれています。
なかなかコロナ問題が収束せず、
昆虫の観察会をはじめとしたイベントが未だ再開できません。
それでもどうやらもう少しで出口が見えそうです。
イベントの再開が待ち遠しいこの時期、
実行委員の守屋先生より養老の森の情報が寄せられました。
養老の森にはモミやミズナラ、マツなどの大木がありますが、
キャンプ場上流部の川沿いには、ケヤキの大木があります。
山道を歩いていると、黒く光沢のあるアリの行列を発見しました。
その行列をたどっていくとこの大きなケヤキの木。
どうやらこの木と巣を行き来しているようです。
ケヤキの樹皮に何やらいくつものアリの集団が見られます。
近づいてみると、その中心にいたのが
ヤノクチナガオオアブラムシ。
長い口吻を木の幹に差し入れ、樹液を吸っています。
よく見るとアリが触角でアブラムシのお腹をたたき、
何やら催促しているようです。
すると、アブラムシのお腹の背面に
水玉のようなものが出てきました。
アリはこの蜜をもらい、
このお礼にアブラムシを守っているようです。
養老の森実行委員 守屋博文