9月6日(土)に、今年度最後となる昆虫まめ博士認定観察会を開催しました。
前日までの悪天候が嘘のような快晴でしたが、湿度が高くなったせいで夏なのにヤマビルに気を付けながらの実施となりました。今回の講師は、松本祐樹先生(帝京科学大学学芸員)、曽根洋平先生(裾野市立中学校教諭)、小嶋珠緒先生(昆虫研究家)、および樋口諒(神奈川県立青少年センター)の4名で行いました。また、アシスタントとして帝京科学大学の学生2名がお手伝いしてくれました。併せて、NHKの「NHKスペシャル」の取材も入りました。
前回の観察会で発見したコガタスズメバチの巣がますます巨大化したため、今回はいつもとは違うコースで観察を行いました。
写真1 ますます大きくなったコガタスズメバチの巣
森にはヤマゼリがたくさん生えているのですが、よく見るとキアゲハの幼虫が多数付いていて、葉を食べていました。曽根先生による生態の紹介を聞き、ツノ(臭角/アゲハチョウ科の幼虫が持つ、異臭を放つ角状の器官)の匂いを確認しました。
写真2)キアゲハの5齢幼虫
また、林冠に覆われて日当たりの良くないルートでは、カメムシタケやハチタケなどの「冬虫夏草」を見ることができました。
写真3)ハチタケ
観察会の後、養老先生による認定証授与式を行いました。複数回参加して昆虫への理解を深めた方を対象に、養老先生から昆虫まめ博士見習い、師範代の認定証が授与されました。
写真4)認定証授与式
「昆虫まめ博士認定観察会」には今年度も多くの方々が参加し、毎回新しい発見があります。季節ごとに異なる生物が見られるため、リピーターとなる方も多いです。今年度の観察会はこれで最後でしたが、次年度も様々な内容やテーマで実施していきますので、ぜひご参加をお待ちしています。
写真5)養老先生を囲んで記念撮影
(文責:樋口 諒、写真:松本祐樹)